この記事では、アメリカのレストランで食事をする方法を、入店から退店まで詳しく解説していきます。
- アメリカ旅行に行くけど、チップとかの慣習がわからない・・・
- レストランで上手に食事をする自信もないなあ
こう悩んでいる方も多いはず。
レストランって、国ごとに慣習が違うんですよね。
店員さんが席まで案内してくれるのか、チップは必要なのか、食事マナーはどうなっているのか、旅慣れた僕でも毎回悩みます。
もしそれらが分かっていなかったら、店員さんや周りのお客さんに迷惑をかけちゃうことも。
そうならないためにも、この記事を読んでしっかりアメリカのレストランのことを勉強していきましょう。
今回は、実際アメリカに旅行に行き、何回もレストランで食事をとった僕が以下の3つを解説します。
- アメリカのレストランで食事をする方法【チップ解説】
- アメリカで覚えておきたいマナー
- コラム:どうしてアメリカではチップがいるの?
この記事を読めば、誰でも平気でアメリカのレストランで食事をとることができます。
ハワイやグアムも同じシステムです。
それでは、解説していきます。
アメリカのレストランで食事をする方法【チップ解説】
入店から退店まで、詳しく説明しますね。
レストランには大きく分けて2種類「レストラン形式」と「フードコート形式」があります。
レストラン形式
レストラン形式は、日本のファミレスのように、席に着いて注文・食事をする形式。解説していきます。
目当てのお店の前に着いたら、勇気を出して入店しましょう。
入店したら、ファミレスと同じように店員さんが席まで案内してくれます。
もし混雑していたら、ウェイティングリストに名前や人数を書くように指示されるはず。
注意点ですが、この店員さんの顔を覚えておいてください!
チップの関係上、アメリカでは1テーブルに1人の店員が担当するのが基本なんです。
席に着いたらメニューを見て注文を決めるのですが、先にドリンクだけ決めるように言われるパターンもあります。
水は無料の場合も多いので、「I’m fine with water, thank you」か「Water, please」などと言いましょう。
僕はいつも「Coke, please.」と言っています。
コーラがない店はほとんどないので、これで大丈夫。
コーラを飲みつつ注文が決まったら、先ほど覚えた店員さんにアイコンタクトで「準備できた」ということを伝えます。
日本のように手をあげて「Excuse me!!」などとしない文化なので、要注意。
もどかしいですが、結構な時間待つこともあります。

僕は店員さんが誰か忘れてしまったら、諦めて近くの店員さんに相手してもらいます。
でも、基本は1テーブル1人の店員さんが担当なのでお忘れなく!
店員さんが来て注文できたら、あとは食事をするだけ。
食べ残しは持ち帰れる文化なので、お腹がいっぱいになったら「May I have To-Go Box?」と言えば持ち帰り用の箱がもらえます。
これまでは日本のファミレスとそう変わらないから、誰でも余裕。
ここからが日本人には慣れない支払いです。
アイコンタクトで店員を呼び「Check, please.」というと伝票を持ってきてくれます。
これがシカゴのピザ屋で実際店員さんが持ってきてくれた伝票。
まずは、間違いがないか確認しましょう。
僕は間違っていたことはないですが、念のためにです。
重要な単語は「TOTAL DUE」と「gratuity」だけ。
「TOTAL DUE」は飲食の合計、「gratuity」はチップのことです。

口語では「tip」と言いますが、書き言葉だと「tip」と「gratuity」が混じっている印象。
意味は両方おんなじだよ。
飲食代は「TOTAL DUE」の26.30ドルで、支払いはさらにチップ代がかかります。
チップは何も考えず15%でいいでしょう。
つまり、合計は26.30 + 3.57 = 29.87ドルなので、キリ良く30ドルでもいいですね。

このレストランは親切に15%の金額が書いてあります。
普通は書いていないので、自分で計算することになるよ。
ここから、現金で支払う場合とクレジットカードで支払う場合で変わってきます。
現金で支払う
現金払いは簡単。
飲食代+チップの合計30ドルを伝票とともに置いて退店するだけ。
クレジットカードで支払う
クレジットカードで支払う場合はもう一手間。
店員さんに、伝票とともにクレジットカードを渡します。
すると、再び伝票2枚・ボールペン・クレジットカードを持って戻ってきます。
まず、忘れないうちにクレジットカードをしまってください。
初めてのアメリカのレストランで緊張していると、クレジットカードを置き忘れたり、思いもよらないミスをします!
左がMERCHANT(お店)用、右がCUSTOMER(お客さん)用のレシート。
左のMERCHANT(お店)用のレシートにTIPをいくら払うか書き込み、TOTALに支払額の合計を書きます。

今回だと、TIPは3.70、TOTALは30.0だね。
そして、SIGNATURE(サイン)の欄にサインして、ボールペンとともに置いておきます。
この時点でクレジットカードの情報はレジに登録されているので、カードの再びの提出は不要です。
サインはクレジットカードの後ろに書いた言語でいいですよ。
僕は漢字でサインをしています。
右のCUSTOMER(お客さん)用のレシートにTOTALの支払額をメモして、財布にしまって退店しましょう。
そのころには、TOTALの金額を店員さんがレジに打ち込んで、カード支払いされています。

カード払いした後のレシートは貰えません。
CUSTOMER用のレシートとカードの明細を見比べて、金額が間違っていないか確認するしかない。
まあ、ちょろまかされたことはないけどねー!
ちなみに、このレシートは下のお店のもの。参考にどうぞ。
フードコート形式
ファストフードに多いこの形式。僕はこっちの方が楽で好きです。
丸亀製麺やサブウェイのように、入店したらまずカウンターで注文。
お金を支払って、注文したものを受け取ります。
空いている席に座って食事して、食べ終わった食器はその場においていくことがほとんどです。
このようなフードコート形式はチップは必要ありません。
僕が行ったニューヨークの安いステーキ屋がフードコート形式だったので、参考にどうぞ。
アメリカのレストランで覚えておきたいマナーや注意点
僕が感じた、アメリカのレストランでのマナーや注意点をいくつか紹介します。
- 伝票に「including tip」と書いてあったら、チップはいらない
- tipの発音は「チップ」ではなく「ティップ」
- チップは硬貨で渡さない
- 器を持ち上げない・麺はすすらない
解説していきます。
伝票に「including tip」と書いてあったら、チップはいらない
高級なお店だと、お客さんの手間を省くためか、チップが不必要なお店もあります。
文脈にもよるので絶対とは言えませんが、伝票に「including tip(チップを含みます)」と書いてあったらチップは不必要。
「including tip」の文字があったら英語をしっかり読み、余計なお金を支払うことのないように注意してください。
tipの発音は「チップ」ではなく「ティップ」
チップと発音すると、tipよりchip(木片など)と受け取られます。
もちろん文脈でわかってくれることの方が多いですが、「ティップ」と発音した方がスマートですよね。
チップは硬貨で渡さない
硬貨の処理とチップを掛け合わせて賢い!と思うかもしれませんが、チップを現金で払う場合はお札で渡すのが一般的。
僕らが硬貨が重くて嫌なように、彼らも硬貨は嫌がります。
お札で渡しましょう。
器を持ち上げない・麺はすすらない
日本人がやってしまいがちな食事のマナー違反です。
器を持ち上げてスープを飲む、麺をすすって食べる、というのは意外にも世界でも少数派。
多くの国でマナー違反です。
アメリカでもマナー違反で、スープはスプーンで食べる・麺は音を出して啜らないということを覚えておきましょう。

他にもフォークとナイフの置き方とか色々ありますが、よっぽどいいレストランじゃない限り気にしなくていいと思う。
「器を持ち上げる・麺を啜る」は安価なレストランでもやらないこと!
コラム:どうしてアメリカはチップがいるの?
アメリカにチップがいる理由は「従業員の給料が低いから」です。
彼らは時給2ドル程度で働いているという話も聞きました。
やってられないですよね。
なので、お客さんからもらうチップが、彼らの給料の大部分を占めるというわけです。
チップも支払いは「サービスに対しての心づけ」というのが本来ですが、今となってはもはや「義務」。
従業員も決して無償でボランティアしているわけではないので、彼らの生活を支えましょう。

チップ制度があるから、英語が苦手な僕ら日本人にも笑顔で接してくれています。
そう思うと、チップも悪くないのかな。
さらに余談ですが、奥で料理を作っている人は当然チップがもらえませんよね。
ウェイターとの給料格差などで問題になることも少なくないとか。
チップ制度、いい面も悪い面もありますね。
さあ、アメリカのレストランで食事を楽しもう!
アメリカのレストランでの食事についてわかりましたか?
この記事でわかることは以下の3つでした。
- アメリカのレストランで食事をする方法【チップ解説】
- アメリカで覚えておきたいマナー
- コラム:どうしてアメリカではチップがいるの?
アメリカ旅行を考えているけど、レストランが不安な方々。
ぜひ、僕の経験を参考に食事を楽しんでください!
コメント