
フィンランドでオーロラが見たい!写真も撮りたい!
とりあえずツアーに参加すればいいの?
オーロラ撮影用に用意したほうがいいものとかある?
教えて!
こんな疑問に答えます。
みなさん、人生で一回くらいはオーロラが見たいと思いませんか?
誰だって一度はオーロラを生で見てみたいはず。
ただオーロラが高確率で見られる場所はフィンランドなどの北極圏。
フィンランドは日本からは十何時間もかかる遠い遠いところなので、簡単には行けません。
なので、どうせオーロラを見るなら最高の条件で見たい!写真も撮りたい!
この記事では僕がフィンランドで完璧にオーロラを見た実体験をもとに、フィンランドでのオーロラを最高の条件で見る・撮る方法をまとめます。
この記事を見れば、高いお金を払ってフィンランドに行ったけどオーロラはイマイチだった・・・なんてことが無くなります。
なお、結論を簡単にまとめると以下の通りです。
- 新月の日に町から離れた北極圏(イナリ湖)でオーロラを観測する
- オーロラ観測ツアーには参加しない
- オーロラ観察で服装は用意してしすぎることはない
オーロラの原理など説明しないのでwikipediaを見て下さいね。
フィンランドのオーロラ観察に最高の条件を大公開
まず、フィンランドでオーロラを見るには以下のような条件が大切です。
オーロラを見るのにいい条件
- 空気が澄んでいてよく晴れた日の夜
- 月や街の灯りがない
空気が澄んでいてよく晴れた日の夜
一つ目の条件は、空気が澄んでいて雲がないよく晴れた日の夜です。
空気が澄むとは、「気温が低いため上昇気流が発生せず、土ぼこりが舞わない状態。また、空気中の水分が少ない状態」のことを言います。
→つまり、「冬」です。
フィンランドではオーロラは1年中観察できますが、冬がシーズンと言われる理由はこのためです。
しかし、現実は違っていて、雲なのかどうかが判別できないほど薄いオーロラもあります。

自分がフィンランドで見たオーロラでもとっても薄いものがあったよ。
「オーロラ出てるよ!」と言われても、「え?どれ?」となっちゃった。
晴れるかどうかは運次第なので、できるだけ寒くて空気が澄んでいるところを選ぶというのが「見る」ために自分がなんとかできる要因です。
つまり、目標とする場所は「フィンランドの中のできるだけ北の方」です。
北極圏まで入るとオーロラを綺麗に見られる確率が上がります。
また、人口が少ない場所もいい条件です。
人が多いということは、車などで空気も汚れてしまっているということです。
北極圏まで行くと、フィンランドでも人口が少なくなります。
やはり、せっかくフィンランドまで来てオーロラ観察をするのですから、北極圏まで行きましょう。
月や街の灯りが少ない
オーロラを含む天体観測には他の灯りが天敵です。
星満月の夜より月が全く隠れている新月の日の方が見やすいです。
月の満ち欠け表をチェックして、ぜひ新月に近い日を狙ってオーロラ観察に行きましょう。
日本で12月25日18時が新月だとしたら、フィンランドでは日本で12月25日11時が新月です。
オーロラを撮るのにいい条件
オーロラを撮るのにいい方法・条件をまとめます。
- 風が少なく天気のいい日
- 周りに人がいない
新月で風が少なく天気のいい日
オーロラを撮影するには、カメラのシャッタースピードを非常に遅くします。
そのときに風が吹いているとカメラが動いてブレてしまい、綺麗に写真が撮れません。
こればっかりは自分で調節できないので、できることはオーロラ観察の日を複数設けて、風が少ない日に当たるのを祈るだけです。
新月がいいのは、「見る」条件で挙げたのと同じで、月明かりがない方がいいからです。
周りに人がいない
フィンランドで現地ツアーに参加して周りに人がたくさんいると、非常に写真が撮りにくいです。
みんなオーロラを撮りたいから、人がいないところまでグイグイ前に出て行きます。
そうすると後ろの人は人がフレームインするのを嫌って、一番前に出て写真を撮ります。
この繰り返しです。みんな折角フィンランドまで来たからと必死です。
また、マナーの問題ですが、懐中電灯を持っていたり携帯でフラッシュを焚いていたりする人もいます。
これも、余計な光が入ってうまくオーロラを撮影できない要因の一つとなります。
青い光は他人のペンライト?です。
ツアーだとこんな感じに光の写り込んだ写真ばかりになっちゃいます。

フィンランドまで来て、綺麗な写真が撮れなかったら残念だよね。
だから、僕はオーロラ観察ツアーは非推奨。
オーロラ観察におすすめの場所や方法
イナリ湖がオススメ
オーロラを見るのにおすすめな場所は、北極圏にある鉄板スポットである「イナリ湖」です。
イナリ湖は冬にはしっかり凍りつき、車が走っても平気なくらい固まります。
その凍った湖の上でオーロラが観測できるため、他のオーロラスポットと比較して周囲に人工的な灯りや木々が少ないのが特徴です。
また、アクセスも良好です。
ヘルシンキ空港から乗り換えで、フィンランドの北のほうにあるイヴァロ空港まで飛行機でいき、そこからバスかタクシーでイナリ湖まで行けます。
僕は深夜着だったのでタクシーで行きました。
そして、絶対おすすめなホテルはこちらです。
レイク イナリ モバイル キャビンズ(Lake Inari Mobile Cabins)
このホテルは、キャビンをスノーモービルで引っ張って、凍ったイナリ湖の上の人が少ない場所まで持って行ってくれます。
キャビンの数にも限りがあるので、湖の上で大混雑することもありません。
そのキャビンも天井がガラス張りになっており、オーロラを見ながら寝るという体験ができます。
実際に移動させてくれるキャビンです。
このように凍った湖の上にキャビンをおいて、翌朝迎えに来てもらえます。
なお、キャビンの中のトイレはポータブルの水洗トイレです。部屋の中の暖かさも問題ありません。
僕は念のために寝袋を持っていきましたが、使用しませんでした。
店主も非常に優しく、飛行機の関係でホテルへの到着が遅くなっても嫌な顔ひとつせず対応してくれました。
朝食もフィンランドらしく黒パン、チーズ、卵など家庭的。本当におすすめ。
オススメな観測方法
フィンランドでオーロラ観測する際に覚えておいて欲しいことは以下の2つです。
- ツアーでなく個人で観察をする
- 日本で星の撮影を練習しておく
ツアーではなく、個人で観察する
上でも少し説明しましたが、ツアーに参加しないことをおすすめします。
ツアーはオーロラが見やすい場所まで案内してくれたり、交通の心配をしなくていいので楽なのですが、お金もかかりますし、他の参加者が多く写真が撮りにくい、時間の融通がきかないなどのデメリットが目立ちます。
イナリ湖の上記のホテルでオーロラ観察をするときはこれの心配はありません。
宿泊場所が湖の上なので周囲に人はほとんどいません。
日本で星の撮影をして練習しておく
日本で星を撮影して練習しておくのも重要。
オーロラの撮影も星を撮影するときと同じ条件で大丈夫でしょう。
フィンランドでオーロラを撮るからと一眼レフや三脚を買って持っていっても、使い方がわからなければシャッターさえ押せないです。
実際、僕は初の星の撮影で、シャッターが切れなかったです。
● オーロラや星を撮影するときの注意
- AF(オートフォーカス)をMF(マニュアルフォーカス)にして撮影する
- スマホでも頑張ればなんとか撮れる・・・らしい
カメラの基本は以下の設定でいいでしょう。あとはその場でトライアンドエラーで調整ですね。
シャッタースピード | 10秒 |
F値 | 可能な限り解放する |
ISO感度 | 1600 |
スマホでもなんとか撮影できるみたいですが、僕はできませんでした。
● オーロラを撮るのに必要な道具
- カメラ
- 三脚
- 予備バッテリー
カメラ
一眼じゃなくて、ミラーレスでも十分撮れます。
僕の使用しているカメラはオリンパスのPENシリーズ(E-PL6)です。
小さくて軽いので旅行に超おすすめ。
三脚
出来るだけ重い三脚を使うのも手がありますが、旅行に重い荷物は向きません。
そこが難しいところがありますね。
少々重いですが、安くて十分安定感もあります。
予備バッテリー
気温が低いとバッテリーの消費が激しいので、予備バッテリーを準備しておきましょう。
シャッターボタンを押すときに本体がブレるからレリーズが必要だとも言われていますが、僕は使用しませんでした。
セルフタイマー機能で2秒後にシャッターが切れるように設定すればレリーズは必要ありません。
フィンランドでオーロラを観察するときの服装
イナリ湖は北極圏にあるので超寒いです。気温は-10℃を下回ると思っていてもいいでしょう。
湖の上は遮るものがないので風が吹いていたらもっと寒い。僕の実際の服装をまとめました。
- 暖かい帽子とマフラー
- ヒートテック極暖2枚(上)
- 普通のTシャツと毛糸のニット
- 厚いダウンジャケット
- インナー手袋とバイク用の暖かい手袋
- ポケットにカイロ
- ヒートテック極暖1枚(下)
- ユニクロの中起毛のズボン
- 冬用の分厚い靴下
- 冬用の暖かいボアブーツ
これでもまあまあ寒かったです。
寒さ対策はやりすぎなんてことはないので、出来るだけ暖かい格好をしましょう。
さあ、フィンランドにオーロラ観察に行こう!
飛行機の起点となる首都ヘルシンキはフィンランドの南の方にあって、オーロラポイントは北の方。
交通の便はいいですが、どうしても移動時間が多くなる旅になります。
確実に雪が積もっていますし、レンタカーはおすすめしません。
フィンランドはバスかタクシーが充実しているのでそれを利用しましょう。
ちなみに、英語ではAuroraよりNorthern lightsが一般的です(Auroraで通じないということは無いですが)。
それでは、オーロラ観測・撮影をお楽しみください!
コメント