2024年の年末から年始にかけてオマーンに行きました。レンタカーとキャンプ用品を借りて砂漠キャンプをしたのでやり方とか注意点をまとめます。
オマーンでレンタカーとキャンプ用品を借りる方法
Nomad Toursというサイト経由で借りました。サイト上部の「Car Hire」からレンタカー、「Campimg & Off-Road Recavery Equipment」からキャンプ用品の予約ができます。
日本で早めに予約しておきましょう。メールかWhat’s upで、英語でやりとりできます。
オマーンでレンタカーを借りよう
車はルノーのDusterを借りました。2人でキャンプ用品を積んだらギリギリの車格。3人は厳しそうです。
オフロード性能はPoor(貧弱)です。本当はもっと性能がいい車を借りたかったのですが、予約しようと動き出すのが遅くDusterしか空いてませんでした。砂漠や砂浜に行くのはお店の人からダメと言われましたが「Officialでは行ったらだめ、Officialではね」とOfficialを強調して言われたので、実際はDusterでも行く人は行くのでしょう。私も行きました。
以下が3泊4日のカーレンタルだけでかかったお金です。
レンタル代 | 45リアル×4日 = 140リアル |
保険 | 5リアル×4日 = 20リアル |
洗車代 | 5リアル |
クレジット支払い | 3%追加 |
合計 | 173.25リアル(69,300円) |
追加ドライバー | 2リアル×4日=8リアル(現金支払いのみで、3%追加は適用外) |
走行可能距離は1日200kmで、オーバーすると1kmごとに0.1リアル(40円くらい)追加。これで一番安い車なので、パジェロなど性能のいい車だとさらにお金がかかりそう。
予約時に現金支払いは不可といわれました。本当に不可なのかは分からない。
オマーンでキャンプ用品を借りよう
キャンプセットには上の画像のものが含まれていて、それを借りるだけで普通にキャンプできます。
具体的には、ポップアップテント、寝袋、鍋やガスバーナー、ガス、包丁、お皿、フォークなどの調理セット、洗剤、シャワーや手洗い用の水、マッチ、ライト、クーラーボックスなどです。何も困ることはありませんでした。
私は追加でスタックしたときの脱出用のOffroad Equipment、DC/AC Inverterを借りて、合計で65.2リアル(26,000円くらい)でした。クレジットカードで払うと5%割り増しなので、車と違って現金で払うとよいですね。
オマーンで砂漠キャンプをした場所まとめ
スタート地点:マスカットのNomad Toursで車を借りる
当日の朝10時、マスカットのNomad Toursに行って車を借ります。
Nomad Toursまではバスで行くか、タクシーでいくと楽。タクシーは流しだと値段交渉が面倒なので「Otaxi」というアプリを使うとよいです。Omanのタクシーアプリで、アプリで配車を頼んだ時点で値段がわかるので楽です。オマーン版のUberやGrabという感覚です。
Nomad Toursの外観です。お店っぽくないですがキャンプ仕様の車が並んでいるのですぐわかるはず。
こんな感じで車とキャンプ用品が用意されています。事前にメールで知らされていた料金、予約していた装備が違わないか確かめてください。特に私はクーラーボックスとインバータが用意されていなかったです。また、出発後に気が付いたのですが、インバータのプラグが車に合わず、スマホ充電問題に頭を悩まされました。車のオーディオに付属の貧弱なUSBソケットと、定期的にカフェに滞在して充電せざるをえなかったです。インバータが使えるかも出発前に確認してください。
受付では支払いをして車にキャンプ用品を積んで、出発!
1日目のキャンプ:hidden small beach
1日目はマスカットを出てスーパーで食料を購入後、200kmちょっと離れたhidden small beachに行きました。
人気のキャンプ地らしく、私のほかにも数台の車がいました。
beachというだけあって砂浜もありますが、先客がいたので別のところでキャンプしました。
キャンプ準備中の写真と、いい感じに映ってる私の写真。ここをキャンプ地とする!
ビールに見えますがノンアルコールです。オマーンではアルコールはほぼ売っていません。
猫やとかげもいます。
注意点としては、岩がごつごつしているので車高の高い車じゃないと入れないことですね。あと、木がほぼ落ちていないので焚火は厳しいです。私は先客がおいていった木々を偶然見つけたので焚火できました。
2日目のキャンプ:Desert Nights Campのすぐ近く
2日目はスールのフォート(城)、灯台、フォート(市場)に行ったあと、買い出しをして次のキャンプ地に向かいました。途中で行水がしたく、いい感じの場所を探して…
道中、Wadi Hawerという水がきれいで泳げる場所で行水しました。日本と違ってそこらに温泉がないのがツラいところですね。
人がほとんどいない泳ぎやすい場所でした。水は冷たくてきれい。
注意書きでは2km, 8kmあると書かれていますが、500mほどに泳げる場所があります。2kmも歩かなくてok。
Desert Nights Campの近く、ついに砂漠まで来ました!私たち日本人が想像するであろう、岩がまったくない砂の砂漠です。ぽつぽつと緑があることに驚きました。
よい景色にテンションもあがりますが、ここがこの旅でトップレベルにツラかった!なぜかというと、しっかりスタックしました。砂の薄いところは車の往来がありキャンプできなかったため端のほうに行ったら、砂が深くてDusterではどうにもできなくなりました。レンタルした脱出用品を使っても、水をかけて砂を固くしてもダメ。近くに偶然通りかかった人になんとか助けてもらえて、十分なチップも渡しました。
あと、ここはすぐそこに立派なキャンプ地があるということでうるさいし、車もよく通ります。車の通った跡がないところを選んでキャンプしましたが、深夜にそれほど遠くないところを車が走っており怖かったです。
人の少ないところだとトラブル時に危険だし、多いところだと怖くてうるさいしというジレンマ。砂漠キャンプ、めちゃくちゃ楽しいですがあまり推奨しません。私はもういいかな…。
3日目:ナハルの近くでキャンプ
上のGoogle Mapのスポットあたりでキャンプしました。キャンプ場やランドマークも特にないところです。2日目に泊まった砂漠からは山を突っ切るとナハルまでの近道ですが、運転が怖かったのでマスカット近くまで迂回していきました。
道中はナハル近くのAin Al Thawarahというところで行水。
温かいお湯が沸いていて、温泉気分で浸かれます。
正直ぬるいですが、それでも温かいお湯に浸かれるのはありがたい。着替える場所がないのでキレイでないトイレで着替えなければいけないことに注意。
ここが3日目のキャンプ地だ!往来が控えめな道路がそう遠くなく、かといって近すぎもしない、キャンプしやすいところでした。
4日目:少し観光して早めに車を返却
海辺に戻り、Husn Barkaというお城に行きました。その後はBarka Mallのスターバックスでスマホの充電がてら休憩し、Nomad Toursに戻り車を返却しました。
合計で907.9km走りました。既定の1日200km、合計800kmをオーバーしているので、107.9km × 0.1リアル = 約10.8リアルを支払いしてキャンプ旅はおしまい。
サンキューDuster!いい旅でした!
オマーンのキャンプ旅で覚えておくことや注意点
私が実施に体感した、オマーンのキャンプ旅の注意点を紹介します。
車の予約は早めに!そして砂漠に行くならDusterは力不足
私は12/7にNomad Toursに連絡したところ、年末年始は繁忙期のためDusterしか空きがないと言われました。また、他のレンタカー会社とも掛け合いましたが、どこも悪路走破性の高い4WDは空きがなかったです。
オマーンで砂漠キャンプをすることが決まったら、早めに車を確保しておくことをおすすめします。
スタックから抜け出すための知識を得ておこう
砂の砂漠に行くならスタックから抜け出すための知識を持っておきましょう。
有効な手段は以下の通りです。
- 砂に水をかけて硬くする
- 脱出用スロープ(リカバリートラック)を使う
- スコップで砂をかき分ける
- 振り子のように前後に振って勢いをつける
- タイヤの空気を少し抜いて接地面を広くする
- 他の車に引っ張ってもらう
アクセルを思いっきり踏み込むと砂を掘って深みにハマるため注意。私はハマってしまって他の車に助けてもらうことになりました。
参考になりそうな動画を置いておきます。
空気を抜いたら、コンプレッサーかガソリンスタンドで再度空気を入れることを忘れないようにしましょう。
コンプレッサーの使い方は車をレンタルするときに教えてくれます。接続するときはプラス(赤)から、外すときはマイナス(黒)から。教えてもらっていると置きに動画を撮っておくと見返せるので便利です。
ガソリンスタンドでは上の画像のような空気入れが無料で使えます。運転席ドアにある標準空気圧を参考に値を設定するだけなので簡単です。コンプレッサーより簡単なのでおすすめ。
iOverlanderというアプリが結構使える
iOverlanderはオマーンだけでなく全国のキャンプ地やホテル、レストランなどが地図上に一覧で見られるアプリです。3泊目の景色のいい場所はこのアプリで見つけました。
ただし、ユーザが勝手に追加している情報で公的でないので、キャンプが許可されているかどうかは不明なので気を付けてください。レンタカー屋いわくキャンプが禁止されているところはないので、私は結構適当にキャンプ地を決めちゃいました。
オマーンの電話番号は持っておくとよい
オマーンではデータ通信だけのsimも手に入りますが、電話もついているものを推奨します。車のレンタル時、ツアー参加時やホテルのチェックインのときにもにオマーンの電話番号を聞かれました。
基本はWhat’s upのチャットやメールで業者とはやり取りしていましたが、緊急時はやはり電話ですね。
車とキャンプ用品関係で、合計11万円強かかりました
ルノーDuster、3泊4日、ドライバー2名、走行距離907.9kmで合計280.25リアル(112,100円)かかりました。
- レンタカー:193.25リアル
- キャンプ用品レンタル:65.2リアル
- ガソリン:21.8リアル
ガソリンがリッター100円弱と安いのが救い。計算してみると結構かかってますね…
オマーンのキャンプ旅はキツかったけど最高でした
左ハンドルで異国を運転し、さらにキャンプ三連泊ということで本当に疲れました。体力的にとてもキツい旅にはなりましたが、なかなかできないとてもいい経験でした。これを乗り切ったのだから、次はもっと過酷な旅ができるという自信にもつながります。
砂漠キャンプは準備が大切。パワーのある車を選び、スタックしない運転技術を身に着け、スタックしても脱出できる知識を得てから挑戦してみてください。
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