【写真あり】奇跡の一本松へのバス・車でのアクセス方法

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奇跡の一本松 岩手県
悩んでる人
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東日本大震災の震災遺構を自分の目で見たいです。

奇跡の一本松にはどのように行けばいいですか?

また、震災から何年も経った今、被災地はどんな感じなんでしょうか。

教えてください。

こんな疑問に答えます。

この記事の内容

  • 奇跡の一本松への行き方
  • 奇跡の一本松とともにみられる震災遺構
  • 現在の被災地の様子

 

2019年のゴールデンウィークに陸前高田の奇跡の一本松を見に行きました。

震災遺構といえどテレビの向こう側の話で実感もありませんでした。
ましてやもう震災から8年も経過しています。

それだけ経てば仮設住宅ももうないだろうし、なんなら昔の姿を取り戻しているだろうと思っていたのですが、それは間違いでした。

いまだに仮設住宅で暮らしている方はいますし、津波の被害にあった場所は建物はなくずっと農地になっています。

多少なり建物で賑わっている様子を想像していた自分はショックを受けました。

 

この記事では奇跡の一本松のアクセス方法から、今もまだ残されている震災遺構について解説していきます。

この記事を見れば、あなたも震災遺構を自分の目で見られるはずです。

それでは、解説していきます。

【写真付き】奇跡の一本松へのバス・車でのアクセス方法を解説

奇跡の一本松への行き方

奇跡の一本松への行き方等の基本情報を解説していきます。

公式ホームページ:陸前高田市HP

入場料、駐車場料金 無料
開門時間 8:00〜17:00
6〜8月は18時まで

注:日没後はライトアップされていますが、開門時間以外は奇跡の一本松には近づけません。


自動車:三陸自動車道「陸前高田長部IC」から約5分
バス:JR気仙沼駅からJR大船渡線BRTで「奇跡の一本松駅」まで約30分

奇跡の一本松へのアクセスの詳細

奇跡の一本松への行き方はBRT(高速輸送バス)(Bus Rapid Transit)か車です。

駐車場から約15分程歩きで、まずは駐車場までの行き方を解説します。

BRT(高速輸送バス)で駐車場まで行く

JR大船渡線BRT「奇跡の一本松駅」より徒歩1分

  • 盛駅から奇跡の一本松駅は約40分 500円
  • 気仙沼駅から奇跡の一本松駅は約29分 410円

詳しくはJR東日本ホームページ時刻表をご覧ください。

車で駐車場まで行く

三陸自動車道「陸前高田長部IC」より約10分

  • 陸前高田市市役所より約10分
  • 気仙沼市より約30分

 

僕はGW真っ最中の朝8時くらいに到着し、多少混雑していましたが駐車場に困るほどではありませんでした。

駐車場から徒歩15分程度です

駐車場に車を停めたら、看板の案内に従って歩いていきます。

親切に何個も案内があるので迷うことはありません。

説明

歩いている途中には奇跡の一本松についての説明が書かれているので、読みながら行きましょう。

緊急避難マップもあります。

奇跡の一本松

しばらく歩くと奇跡の一本松があります。

木としては枯れてしまっているので素材だけ見ると作り物ですが、それを踏まえても感慨深いです。

後ろに見えるのはユースホテルの廃墟です。

震災遺構として、あえてそのまま残しています。

左側が落ちて「への字」になっているのは、津波によって地面がえぐられたからです。
津波の威力が絶大だったことを物語っています。

正直、あまり期待せずに行ったのですが、周りの廃墟の様子などと一緒に見ると考えるものがありました。

自分の目で震災遺構を見ることは、ネットで見るときより何倍も津波被害を実感できます。

望遠レンズがなかったのでうまく写真に撮れませんでしたが、奇跡の一本松にはカラスが巣を作っていて、ヒナの鳴き声が聞こえてきます。

震災遺構の中で生きているという構図が復興の兆しに思えてとても感慨深いです。

ヒョロ松君

奇跡の一本松はアンパンマンの原作者・故やなせたかしさんにより「ヒョロ松君」としてキャラクター化されています。

多くの仲間を失った一本松が、当時高齢だったやなせたかしさん本人に重なったとコメントしていました。
ヒョロ松君グッズは観光客に販売され、利益の多くが復興のために寄付されてきました。

そもそも奇跡の一本松とは何か

奇跡の一本松の解説をしていきますね。

奇跡の一本松は津波で倒れなかった唯一の松の木

奇跡の一本松は2011年3月11日の東日本大震災の時に発生した津波で倒れなかった唯一の松の木です。
甚大な被害をもたらした津波を受けても倒れなかった松は復興への希望を象徴として捉えられ、奇跡の一本松と呼ばれるようになりました。

7万本あったうちたった1本生き残ったことはまさに奇跡で、特別なパワーを感じますね。

奇跡の一本松の再生・保存への批判【サイボーグ化】

塩害で根が腐り枯死とされた後も補強や複製によってその姿が保存され、元あった場所に残されています。

その保存には数億円がかかっていて、復興や雇用のためなどもっと別のお金の使い道があるだろうという批判も当時はありました。

サイボーグ化とまで言われることも・・・(あながち否定できませんが)

参考 J CAST NEWS

しかし、そのお金の出所は税金ではなく国内外の募金ですし、観光資源として保存していくのは長い目で見ればアリなのではないかと私は思います。

私は被災者ではないので「被災者の心の拠り所」としての松としては理解できる立場ではないのですが、実際私も観光に行ってわずかですがお金を落としています。

松がなかったら、申し訳ありませんが、素通りしていた地域でしょう。

食事等の周辺施設【一本松茶屋】

奇跡の一本松の駐車場にはカフェや食事処があります。

ここでお金を落としていって復興の応援をするのもいいでしょう。

やぎさわcafe

カフェ

ここでは陸前高田の名物である醤油を使った「しょうゆソフト」が食べられます。

このカフェを運営しているのは、200年以上陸前高田で醤油を作り続ける八木澤商店

この八木澤商店も津波の被害を受けており、その時に醤油作りには必須なもろみが全滅してしまいました。

しかし、研究用に岩手県の施設に預けておいたもろみが奇跡的に生き残り、そのもろみを培養して復活を遂げました。

奇跡の一本松ならぬ、奇跡の醤油というわけですね。

たがだ屋

たがだ屋

たがだ屋は陸前高田のおみやげ屋。

奇跡の一本松のグッズやご当地の食べ物飲み物などたくさん売っています。

もちろん、上記の八木澤商店の醤油も購入できます。

ラーメン食堂「岩張楼」

岩張楼とかいて「がんばろう」と読みます。

シンプルな醤油ラーメンから、海藻をふんだんに使った岩張楼ラーメンなど、面白いラーメンも食べられます。

奇跡の一本松とともに見られる周辺の震災遺構

奇跡の一本松

奇跡の一本松以外に震災遺構として残されているものを紹介していきます。

  • 道の駅「高田松原」
  • 気仙中学校
  • 定住促進住宅

道の駅「高田松原」

道の駅

道の駅高田松原は4ヘクタールもの敷地面積を誇っており、東北でも規模の大きい道の駅でしたが、津波の直撃を受け内部をボロボロに破壊されてしまいました。

もともと津波の避難施設として設計されていたため、建物の外側は少ない損壊で形を残しております。

タピック45という愛称で親しまれ賑わった当時の面影はなく、完全な廃墟になってしまっています。

現在は敷地内に入ることは禁止されているので、遠くから眺めることしかできません。

気仙中学校

気仙中学校

この中学校も海沿いにあったため、津波の直撃を受けひどい被害を受けました。
写真の建物の右上に看板が立っていますよね。

その看板は、そこまで津波が来たという印です。

津波は14.2メートルまで達したとありますが、数字ではなくリアルに恐ろしさが実感できました。

津波が来る前は子供達が遊び、学んでいた場所だということが信じられません。

全校生徒86人と教職員は高台に避難し難を逃れましたが、自分たちがさっきまでいた学校が津波に飲み込まれていく様子を目の当たりにしたときの気持ちは想像を絶することでしょう。

敷地内、建物内に入ることは禁止されています。

定住促進住宅

この建物も震災遺構として残されています。
他の震災遺構と同様に、津波が押し寄せてきた高さが実感できます。
5階の床下まで津波が到達したようです。

ここも敷地内、建物内進入不可です。

現在(2019年)の被災地の様子

2019年の被災地の様子を解説していきます。

奇跡の一本松周辺は住居や建物は一切なく、あたり一面農地として利用されています。

農地を作るのも簡単ではなく、津波によって表面の栄養豊富な土は洗い流されましたし、塩害にも悩まされることになります。

他から大量の土を持ってきて何とか作物を作るまで到達しました。

 

仮設住宅についてみていきます。

3.11企画によると、岩手県はいまだに2156人の被災者の方が仮設住宅に住み続けています。

震災直後から3%程度まで下がりましたが、逆にいうと、3%の方が仮設住宅から出られないというのが現実です。

 

高齢の方が多く引越しの体力が無いなど、そもそも引越し作業ができないという問題があります。

ただ住居を提供するだけではなく、労働力的な協力も必要になってきます。

まとめ:奇跡の一本松で東日本大震災について改めて感じよう

震災遺構がどんな感じか分かりましたか。

震災遺構は震災を受けた当時のまま残された建物。
つまり、津波の威力が見える形でそのまま残されているスポットです。

写真はネットでいくらでも見られますが、やはり自分の目で見るのは違います。
自分の目で被災地の状況を確認してみるのがおすすめです。

それでは最後までご覧いただきありがとうございました。

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